トップメッセージ

誰も見たことがない、オンリーワンの自社製品を世界へ。
ISPの仕事が一段と面白くなるのは、まさにこれからです。
代表取締役 松村敏郎

それまで世の中になかった新しい製品を作りたい。受託開発から自社製品開発への進化。

コンピュータが社会に導入され始めた約40年前、私は前職で地質学に携わっていました。地質学の実験・研究には計算が欠かせません。コンピュータが導入される以前は電卓を使い、手作業でデータを集計していたのですが、地質学の分野にもコンピュータが導入されたので、自分でプログラムを書いてみたところ、煩雑な計算をあっという間にこなしてくれました。このときの驚きと感動が、私をコンピュータの世界に導いてくれた、といっても過言ではありません。

その数年前に先代が立ち上げたソフトウェアの受託開発会社(現ISP)に技術者として入社。それ以来、日進月歩で進化するコンピュータと共に走り続けてきました。

大きな転機は2000年前後に始まったモバイルビジネス。携帯電話の黎明期からISPはモバイル向けソフトウェアの開発を手がけ、携帯電話メーカーや大手通信キャリアとの仕事を通じて、モバイルビジネスの発展を支えてきました。先代が引退し、私が社長に就任したのは2006年のことです。社長就任後、私はソフトウェアの“受託開発”が中心であったISPのビジネスを“自社製品開発”を中心とするビジネスにシフトしようと決意しました。お客様のオーダーを受けて注文通りの製品を作るだけではなく、自分たちの発想・アイディア・技術力を結集し、それまで世の中になかった新しい製品を作るべきだ、と思ったのです。

企業に依存するのではなく、
自分たちの技術やアイディアを活かして、世の中に問うものを生み出す。

その思いに至る要因のひとつに、社長に就任して経験したリーマンショックによる会社の業績悪化がありました。

ISPが受託開発事業を中心とする以上、その業績は開発を依頼する企業(お客様)の業績に左右されます。リーマンショック後の景気後退は、ISPにも大きな痛手となったのです。そのとき気付いたのが“企業に依存するのではなく、自ら製品を作って売れる強みがなければ生き残れない。自分たちの持っている技術やアイディアを活かせば、世の中に問うものが必ず生み出せる”ということでした。それ以来、私はISPの事業内容を見直し、自社製のアプリとエンジンを開発・販売する会社への改革を推進してきました。

なぜ、アプリやエンジンなのか、それは“モバイルという暮らしに不可欠なツールを介して、誰もが簡単に使えて、便利で役に立ち、社会に貢献できる自社製品は何か”を考え抜いた私の結論でした。

改革の先陣を切った自社製品は2008年にリリースし、シャープ製の携帯電話に採用された『瞬間ルーペ』(読めない漢字や意味が分からない英語に携帯電話のカメラをかざし、瞬時に読み仮名や意味を表示するアプリ)です。『新聞に読めない漢字があるけど、恥ずかしくて誰にも聞けない』というときがあります。『瞬間ルーペ』は、そんな私自身の経験から生まれたアプリです(笑)。『瞬間ルーペ』は基本機能をさらに進化させ、いまでは英語版、インドネシア語版もリリースしています。

『こんなことができるなんてすごい!』と思わせる、
誰も想像していなかったオンリーワンの製品開発。

みなさんの中には“技術開発はアイディア勝負”だと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、私たちが目指すアプリおよびエンジンは『あったらいいな』ではなく、『えっ、こんなのがあるんだ!』『こんなことができるなんてすごい!』と思わせる、誰も想像していなかったオンリーワンの製品です。ですから『瞬間ルーペ』の場合、“読めない漢字や意味が分からない英語に携帯電話のカメラをかざし、瞬時に読み仮名や意味を表示する”といった機能的なアイディアも大切なのですが、さらに重要なテーマは、その機能を実現させるコア技術の開発になります。たとえば『瞬間ルーペ』のコア技術は『画像解析技術』です。

ISPが技術の粋を集めて開発した『画像解析技術』は『瞬間ルーペ』のみならず、大ヒット製品となった『レシート解析エンジン』(レシートをカメラで撮るだけで日付・品目の名称・品目の金額・割引金額・合計金額を解析しデータ化する)のコア技術としても活かされています。

このように、オンリーワンのコア技術を確立すれば、その活用方法は、それこそアイディア勝負で無限に広がる可能性が生まれるのです。私たちが大切にしていることがもうひとつあります。それは“一つひとつの製品を、もっと便利で役に立つモノへ進化させていくこと”。

現在開発中の『新型レシート解析エンジン』は、従来の“レシートをカメラで撮る”プロセスを無くし、スマホをレシートにかざすだけで情報を瞬時にデータベース化することで、手ブレの少ない、より正確な読み取りを可能にしています。私が技術者に求める資質、それは知識や発想力以上に“当社製品のような未知の技術に興味があり、その実現に諦めずに取り組める”ということ。優れた製品化につながるアイディアや実現手段は経験を重ねて、初めて生まれるものです。それよりも技術者を志す方は、まず、未知の技術に諦めずに挑戦する好奇心と勇気が大切だと私は信じています。

ISPの仕事が面白くなるのは、まさにこれから。
あなたの挑戦を待っています。

未知の技術に諦めずに挑戦するためには“しっかりした論理の構築”が不可欠です。私はIT技術者には、何よりもアルゴリズムをしっかり学んでもらいたいと考えています。そもそもコンピュータに“どう動いてもらうのか、何をやらせたいのか”を考えるのは人間であり、人間自身の論理(アルゴリズム)がしっかり構築できなければ、コンピュータは仕事ができません。

私たちの仕事はゼロの状態から、まったく新しい製品を作る仕事です。したがって一人ひとりの技術者が実現したいイメージを明確に持ち、それを実現する論理を構築する必要があります。

コンピュータの世界は日進月歩であり、最新の技術も半年後には陳腐化します。その中でアプリやエンジンのベースとなるコア技術の論理を構築し、実現させるまでのプロセスは試行錯誤と挫折の連続です。しかし、そのプロセスを楽しい、面白い、と感じられる技術者だけが、世界中の人々の役に立つ製品を生み出すことができるのです。

ISPは社員50名弱のコンパクトな会社です。“コンパクトな会社だからこそ、一人ひとりが組織の歯車に終始することなく、自主的に考え、行動し、さまざまなテーマに挑戦できる“それが私の信念です。この環境の中で、自分らしく振舞い、活躍する社員は、私の誇りでもあります。

コンピュータの仕事は、いつも新しいテーマへのチャレンジであり、だからこそ楽しく、フロンティア精神に満ちています。今後、私たちは自社製品の開発をいっそう強化し、企業としても、どこにもないオンリーワンの存在へ進化していきます。その意味でもISPの仕事が一段と面白くなるのは、まさにこれから。

あなたの”未来“をISPで大きく開花させてみませんか。